書籍(研究一般)
アイデアの作り方|ジェームス W.ヤング
研究を行う上で最初で最大の壁は研究のアイデアを作ることだろう。そして研究を始めたばかりの多く人は「アイデア」とは何かが具体的に把握できず、考えようにも考えられない状況になる。そういう人に向けて、この本はアイデアとは○○だと具体化し、アイデアを出す技術を教えてくれる(○○はネタバレのため伏せている)。簡単に読めるので研究を始めたばかりの人にはぜひ読んでほしい。
アイデアのヒント|ジャック フォスター
アイデア関連2冊目。くどいがアイデアを出すことは研究の最初で最大の壁なので、学ぶ意義は大きい。本書は「アイデアの作り方」よりも具体的に、大きく12個のアイデアを出すヒントが示される。これらのヒントを場面場面で使い分けることで、アイデアを生み出しやすくなるはずだ。
データ分析のための数理モデル入門 本質をとらえた分析のために|江崎貴裕
分野を問わず数理モデルは頻出する。世の中には山ほどの数理モデルがあり、今までの数理モデルの本はその中の少数のモデルを詳説するものが多かった。本書はそういったものと一線を画し、数理モデルに共通する基礎を抽出し書かれている。この本を一通り抑えておけば、モデリングの際に襲ってくる「もっとよいモデルがあるのでは?」という恐怖に打ち勝て、自信をもって研究を進められる。
【新版】実戦・日本語の作文技術|本多勝一
百聞は一見に如かずということで、以下の二文のどちらが読みやすいか比べていただきたい。「芝生をいためる球技等の行為は厳禁する。」・「球技などの芝生をいためる行為を禁ずる。」後者が読みやすいはずだ。本書には前者を後者に変える技術が載っている。研究発表などで文章を書く機会が増えたなと思い始めたら、本書をまず読むことがおすすめだ。
書籍(水環境関連)
管があぶない-疲弊する上下水道を救え-|玉真俊彦
上下水道管の老朽化の問題は、研究発表こそ少ないものの水環境分野の中でトップレベルに重要な問題だ。この問題に特化して論じている書籍は他になく内容も充実しているので、手放しでお勧めする。
March’s Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure
環境水中には多種多様の物質が存在するため、あらゆる反応の組み合わせが考えられる。そこで、自分が着目してる物質がどんな反応を起こすのかを網羅的に調べる必要があるが、その際にこの本は役に立つ。大学の図書館で見比べたが、有機化学の本の中でもこの本は内容がずば抜けて多く、索引も充実しており、うってつけである。邦訳版もあるが古い版のものなので最新の英語版が安心である。
書籍(気象関連)
雲を愛する技術|荒木健太郎
数多くの美しい写真とともに、雲を1種類ずつ丁寧に解説していく本。携帯して空に浮かぶ雲を同定してみるもよし、興味を持った雲のページを図鑑のように読んでみるのもよい。なんの変哲もない空を眺めることに、楽しみを見いだせるようになりました。
書籍(登山関連)
山岳気象大全|猪熊隆之
山の天気にフォーカスして、観天望気から天気図の読み方まで幅広く網羅された教科書ともいうべき一冊。説明文も図もわかりやすい。分量が多く、一度に全部読もうとすると根気がいるので、気になったタイミングでたびたび見返すとよいだろう。特に後半の季節ごと・山域ごとの気象の特徴をまとめた章は、計画立案段階や登山中に役立つ情報が載っていておすすめ。
雪崩リスク軽減の手引き|出川あずさ・池田慎二
雪山に行く人は必読!雪崩に関する学問的な知識に終始することなく、我々がフィールドに出たときに雪崩に遭わないようにするためには、あるいは遭ってしまったときには、どんな情報を入手し、どう判断を下し、いかに行動すればよいのか、の指針を与えてくれる本。全体を通して読みやすく、特に注意するべきポイントも簡潔に書かれている。
アイテム
ホワイトボード シート
入口を向き壁に背を向けて机に座る配置にすることで、集中力が上がる。そうした時に、背中の壁にこのホワイトボードを貼ってみてほしい。200cm ✖ 90cmの巨大なキャンバスが出現し、ふっと沸いたアイデアや覚えたい数式などを自由に書き留められる。在宅ワークの効率を上げることが重要になった今、イチオシのアイテムだ。
フィットネスバイク|ALINCO
運動の大切さは十分に理解しているものの、着替えが面倒だったり、天気の影響などで習慣化するのが難しかった。しかし、フィットネスバイクならこれらに影響されることなくストレスフリーで運動でき、習慣化が容易だった。また、ストレスフルな研究生活で生じる不眠症対策にも効果的であり、筋肉痛が軽く生じるほどの運動で心地よく入眠できる。予算に応じてモデルを変更するとよい。